疲労回復や美肌効果など、健康維持・美容への効果が期待できるリンパケア。女性を中心に、リンパケアのプロ「リンパケアセラピスト」を目指す方が増えています。
この記事では、リンパケアセラピストになるために必要な資格・仕事内容について紹介していきます。
目次
リンパケアセラピストとは
全身に張り巡らされるリンパは、余分な水分や老廃物を回収する働きがあり、ストレスや冷え性、運動不足により流れが滞ると、「疲れ」「自律神経の乱れ」「むくみ」などを引き起こします。
また、肌がくすむなど美容面でも悪影響を及ぼしねません。
これらの不調を改善することを目的として、リンパの流れが改善するようマッサージを施すセラピストを「リンパケアセラピスト」と呼んでいます。
リンパに関する知識を有しており、リンパを意識したマッサージ技術を持っていれば無資格でもリンパケアセラピストにはなれますが、正しく施術するためにもリンパケアに関する資格を有していることが望ましいでしょう。
リンパケアセラピストになるには
リンパケアセラピストにあるためには、リンパに関する基礎知識、身体の不調を改善する方法、リンパマッサージなど、リンパに関連する知識を高めておく必要があります。
リンパケアセラピストに必要な資格取得を目指す場合は、次のいずれかの方法で学習可能です。
専門スクールに通う
リンパケアについての知識は、専門スクールで習得できます。
「独学で習得する自信がない」「プロフェッショナルのもとで知識を身につけたい」という方には、専門スクールでの学習が適しているでしょう。
専門スクールといっても形態は様々で、専門学校・養成スクールなどがあり、その中から自身のライフスタイル、経済力に適した学校を選択すると良いでしょう。
大学や短期大学のようにまとまった学費を要さないため、年齢関係なくチャレンジしやすいでしょう。
ただし、専門スクールで学ぶ場合「自分のペースで学習できない」「仕事との両立が大変」といったデメリットもあるため、無事に修了するまで学習を継続できるかを検討した上で入学することをおすすめします。
通信講座で学ぶ
「仕事と両立しながら学びたい」「できるだけリーズナブルに資格取得を目指したい」という方には、通信講座での学習がおすすめです。
通信講座ならば、専門スクールに通うよりも自由に学習が進められ、経済的負担も軽くてすみます。
また、リンパケアに関しての必要な資格をいくつか並行しながら学習を進めることも可能です。
中には「通信講座にはリンパマッサージの実践がないから、本当に技術が身につくのか不安」という方もいるかもしれません。
通信講座でもプロが監修した教材を使用しながら学習を進めるため、専門的技術は習得できます。
学習で得た知識をご自身の体で実践することで、身をもってリンパマッサージの効果を実感できるでしょう。
また、講師が丁寧に添削指導を行ってくれるため、安心して学習を進められます。
リンパケアセラピストの仕事内容と活躍分野
リンパケアは美容関係に限らず多方面から注目されており、リンパケアセラピストの需要は年々高まっています。そのため、資格取得後は、次のような働き方が可能です。
- 病院で働く
- エステで働く
- 自宅でサロンを開業する
- フリーランスとして働く
それでは、仕事内容も含めて、リンパケアセラピストの活躍する分野について紹介します。
リンパケアセラピストの仕事内容
リンパマッサージを施すことでリンパの流れを改善させることがリンパケアセラピストの主な仕事内容となります。
就労先によっては、お客様のカルテの作成・整理、マッサージルームのお手入れや清掃、マッサージの際に使用するタオルの洗濯なども業務に含まれる場合があるため、細やかな配慮や気配りが求められる職種と言えるでしょう。
リンパケアセラピストになるためには、次のような知識が求められます。
- リンパに関する基礎知識
- リンパマッサージに関する基礎知識
- 身体のつくり
- オイルの選び方
これらの知識に加え、お客様の体の不調を瞬時に察知する能力が長けていると、さらに人気のあるリンパケアセラピストが目指せるでしょう。
リンパケアセラピストの活動分野
リンパケアセラピストは、エステなど美容に関する分野だけではなく、医療現場でもニーズが高まっています。
ますますニーズが高まることが予想されるリンパケアセラピストですが、どのような働き方が可能なのでしょうか。
リンパケアセラピストの活動分野について紹介します。
病院で働く
入院生活が長引くと、体力面だけではなく、心身面もダメージを受けてしまいがちです。
そこで、近年、患者のメンタルヘルスにも注目し、リンパケアを含め、リラクゼーションを導入する病院が増えてきました。
「老若男女、多くの方を癒やしたい」「人をケアすることが好き」という方は、リンパケアセラピストとして病院で勤務することを目標にしてみてはいかがでしょうか。
ただし、病院で働く場合、リンパケアの技術はもちろんのこと、幅広い年齢層の方と接するため、会話力・傾聴力が求められます。
また、様々な感染症対策として、衛生に関しての厳しいルールを設けているなど、他の企業に比べて制約が厳しい傾向にあります。
病院での勤務する場合は、リンパケアセラピストとしての実力、そして危機管理能力が求められることを念頭に置いておいたほうがよさそうです。
エステで働く
「美に関する仕事に携わりたい」「将来の独立に向けてリンパに関する知識を深めたい」という方には、エステで働く方法がおすすめです。
エステティシャンとしての働き方は様々で、正社員、契約社員、パートなど様々な雇用形態の中から、自分が好きな形態を選べます。「家庭との両立を目指している」という方でも、無理なく働けるでしょう。
また、エステやサロンを自分で経営するためのノウハウも習得できるというメリットもあります。
自宅でサロンを開業する
リンパケアセラピストとしてある程度経験を積んだ後に、自宅でサロンを開業する方法もあります。
「自分なりにサロンを経営してみたい」「自分のペースで働きたい」という方には、サロン開業が向いているでしょう。
ただし、エリアによっては同業種の店舗が多いことも予想されるため、プランを工夫するなど、他の店舗にはない特別感を演出することも大切です。
フリーランスとして働く
リンパケアセラピストは、マッサージ技術とオイルだけで施術が可能で、器具等を使用しません。
場所を選ばず活動できるという点は、リンパケアセラピストの強味と言えるでしょう。
「少しでも初期費用は抑えたい」という方は、店舗を構えず、フリーランスとして働く方法がおすすめです。
ただし、フリーランスは自由に働けるというメリットがある反面、収入が安定しないというデメリットがあります。
「ゆくゆくはリンパケアセラピストとして成功したい」と考えている方は、まずは副業で挑戦してから、本業にシフトチェンジする流れがおすすめです。
リンパケアセラピストに向いている人
リンパケアセラピストに向いている方、そして向いていない方の特徴についてまとめました。リンパケアセラピストを目指している方はぜひ参考にしてみてください。
リンパケアセラピストに向いている人
次の特徴を持つ方がリンパケアセラピストには向いています。
- 明るく前向きな方
- 向上心がある方
- 研究熱心な方
リンパケアセラピストは、美容効果を求める方、健康維持を望む方、両方のニーズが高まっています。
様々な症例に対応できる知識を習得するためには、継続して努力することが求められるため、向上心がある方や、研究熱心な方がリンパケアセラピストには適しています。
また、リラクゼーションの一種でもあるリンパケアに訪れる方の中には、癒しを求めてくる方もいます。
お客様に対して明るく前向きな姿勢でいられる方も、リンパケアセラピストとして活躍できる素質があります。
リンパケアセラピストに向いていない人
リンパケアセラピストに向いていない人の特徴は次のとおりです。
- 人とのコミュニケーションを取ることが苦手な方
- ネガティブな方
リンパケアセラピストは、お客様とコミュニケーションを図りながら、体の不調の改善をサポートします。
コミュニケーションを苦に感じる方は、リンパケアセラピストには向いていないでしょう。
また、中には厳しいことをおっしゃるお客様など、お客様のタイプも様々です。
お客様の言葉一つ一つに傷ついてしまうと、リンパケアセラピストとして長きにわたって活動することは難しくなるため、ネガティブな方にも、リンパケアセラピストはおすすめできません。
リンパケアセラピストの代表的な資格
リンパケアセラピストとして活動するためには、国家資格は必要ありません。
また、無資格でもリンパケアセラピストとして名乗ることはできるなど、比較的どなたでもチャレンジしやすい職種ではあります。
しかし民間の資格にもリンパケアに関する資格はあるため、プロのリンパケアセラピストを目指している方は、資格取得はキャリアの後押しとなります。
リンパケアセラピストを目指している方には、次の3つの資格がおすすめです。
リンパケアセラピスト資格
日本能力開発推進協会が主催の民間資格「リンパケアセラピスト資格」は、リンパケケアセラピストとして活躍したい方におすすめしたい資格の1つです。
「効率よくリンパケアについて学びたい」「リンパケアセラピストとしてすぐに使える知識を習得したい」という方は、リンパケアセラピスト資格の習得を目指してみてはいかがでしょうか。
リンパケアセラピスト資格では、次のような内容について学びます。
- 脳・骨・筋肉・消化器官・感覚器官などの身体のしくみ
- アロマオイル、キャリアオイルの効能について
- リンパマッサージの技術
- リンパケアの応用
リンパは、血液同様、全身に張り巡らされているため、全身の器官に関係してきます。
身体の仕組みを知ることにより、体の不調を発見しやすく、より効果的なリンパケアを施せるようになるでしょう。
また、この資格では、オイルについても学ぶなど、リラクゼーションの知識も習得できるため、リンパケアセラピストを目指す方には心強い資格と言えそうです。
ただし、この資格には受験資格が設けられており、認定教育機関での全カリキュラムを修了した方でないと受けられません。
資格検定を希望する方は、まずは通信講座等、認定教育機関で受講しましょう。
むくみ改善インストラクター
美容の大敵「むくみ」。むくみは、リンパの流れが滞ることにより生じるため、リンパケアとは切っても切れない関係にあります。
日本インストラクター技術協会主催の民間資格「むくみ改善インストラクター資格」も、リンパケアセラピストを目指す方におすすめです。
この資格では、次の内容について学びます。
- リンパの流れが悪くなる原因
- リンパの流れが悪くなることで起こる影響
- リンパの流れを良くするリンパケア
- リンパケアに関する知識
このように、むくみ改善インストラクターでは、主にリンパとむくみの関連性を学んでいきます。
むくみ解消は、ダイエット効果が期待できるだけではなく、血流改善など健康にも良い影響をもたらすことから、様々なシーンでこの資格で得た知識が活かせるでしょう。
この資格は、通信講座でも学べるため、仕事の合間や育児の合間など、スキマ時間での資格取得が目指せます。
医療リンパドレナージセラピスト資格
日本医療リンパドレナージ協会主催「医療リンパドレナージセラピスト資格」では、医療源パに活用できるリンパケアが習得可能です。
すでに医療現場で働いている方で、キャリアアップを目指している方、リラクゼーションにも興味を持っている方は、医療リンパドレナージセラピスト資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。
この資格では次の内容を学びます。
- リンパ浮腫のスキンケア
- 医療リンパドレナージ
- 圧迫医療
- 運動療法
- 医療現場での応用力
資格で学ぶ内容をご覧いただいても分かるとおり、先程紹介した2資格とは全く異なり、この資格では医療系の知識があることを前提に、リンパケアについて学習します。
そのため、看護師・医師・理学療法士など医療系の国家資格を有した方、医療系の国家資格取得を目指している方でないと受験できません。
また、通信講座では学べず、初級講習会と中級講習会それぞれ10日間のカリキュラムを修了した方でないと資格取得できないことから、他のリンパ系の資格と比較するとハードルが高い資格と言えるでしょう。
どの資格がおすすめか
リンパケアセラピストを目指す上で、おすすめしたい資格は次の2資格です。
- リンパケアセラピスト資格
- むくみ改善インストラクター
これらの資格をおすすめしたい理由について解説していきます。
リンパケアセラピスト資格
日本能力開発推進協会が主催の民間資格「リンパケアセラピスト資格」では、リンパの基礎的な知識や基本的なリンパマッサージの方法、そしてリンパマッサージの応用と幅広く学習します。
リンパケアセラピストとして必要な基礎知識を効率よく学べるという点が、この資格の最大の魅力でしょう。
また、リンパケアセラピスト資格は、専門スクールに通うことなく、通信講座での資格取得が可能です。
通信講座ならスキマ時間に自分のペースで学習を進められるため、仕事や育児との両立もでき、無理することなく資格取得にチャレンジできるでしょう。
むくみ改善インストラクター
日本インストラクター技術協会主催の民間資格「むくみ改善インストラクター資格」も、リンパケアセラピストとして活躍したい方にはおすすめです。
むくみに関する知識は美容・健康両方に活かせます。ご自身の体調管理を行う上でも役立てられるでしょう。
おすすめ資格講座
次の2つの通信講座なら、より効率よく、そしてスピーディーな資格取得を目指せます。
リンパケアセラピストW資格取得講座 |「諒設計アーキテクトラーニング」
通信教育講座・資格の「諒設計アーキテクトラーニング」では、リンパケアセラピスト資格とW受講が可能。最短2ヶ月でリンパケアに関する知識を深められます。
また、リンパケアのプロが監修したテキストは、ポイントが押さえられた分かりやすい内容となっているため、1日30分の学習でもリンパケアセラピストとして必要な知識を習得できます。
リンパケアセラピスト資格取得講座|「SARAスクールジャパン」
通信講座の「SARAスクールジャパン」の「プラチナコース」では、最短1ヶ月でむくみ改善インストラクターとリンパケアセラピスト資格の取得が可能。
しかも、検定試験が免除され、添削課題を提出すれば資格取得できるため、リンパケアケアセラピストという夢を短期間で実現することも夢ではありません。
使用するテキストは、専門的内容を分かりやすくまとめているなど、リンパケア初心者の方でも楽しく学べる内容になっています。